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  • 2015.09.18 Friday
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観光から関係へ そして再会まで

10日間で、訪れた友人や出会った人たちを見送り、
11日目で、僕たちは見送られました。
20日前、小豆島での出来事です。


ここで出会った高校生たちは、先生や先輩を見送り続けています。
聞くと、これは毎年の事だそうで、
出会った高校生たちも卒業すれば島を離れるのだそうです。


「小豆島の高校生と島の暮らしの中からおくりものをつくる」
これは瀬戸内国際芸術祭の小豆島Creator in Residence "ei" 」での10日間のテーマでした。

離島する親しい先生へ、小豆島のかけらを贈ることが動機となりました。
それは、島を離れて暮らしたことのない高校生が、これから島を離れようとする人の気持を考えることでした。
卒業後、離れた場所で暮らし始めた彼らは、この10日間で考えたことをどう感じるのだろうか。
僕は、その時に感じる事を大切にしてほしいと思っています。


一緒に考えられたこの時間は、僕達にとっても貴重な経験になりました。         
小豆島での暮らしは、出会いと別れと再会で構成されているのかもしれません。
迎えてくれて、ありがとう。これからもよろしく。

一緒に、丁寧に

 "丁寧なものづくりの姿勢"

暮らすひと暮らすところが、最も大切にしているもの。
言葉として残していただいたことに、大変感謝しました。

先日、発売されたgrafの本「ようこそようこそ」に暮らすひと暮らすところが登場します。
小松祐介さんに、僕との仕事について書いていただきました。
一緒に仕事ができたことは、暮らしや物づくりに対する価値観が近かったこと。
それ以上に、尊敬や共感しあえる関係を築けたからこそ、お客さんに届けられたのだと思います。

また、この4月から新しい試みが始まります。
「吉行良平と仕事」「Oue」「暮らすひと暮らすところ」が一緒になり、
瀬戸内国際芸術祭  小豆島  醤の郷+坂手港プロジェクトCreator in Residence "ei"」に参加します。

小豆島という場所で人々の関わりの中から、おみやげづくりを試みます。
同じ場所を共有する仲間ですが、3人一緒の活動は初めて。
4月1日から10日まで、滞在予定です。

鯛に教わる

 ふとした縁で、10年程前から欲しかったこのお盆は、今手元にあります。
100年以上前に、納富介次郎という人がデザインをしました。


これがデザインされる少し前の時代。
1900年のパリ万博で日本の工芸品は酷評を受けてしまいます。
ジャポニズムという流行が生まれてから、わずか15年余り。
日本では模倣や粗製乱造が常態化して、品質を落としてしまったようです。
作れば売れるという時代の中で、作ることが一人歩きしてしまったのでしょうか。

当時の日本には腕のいい職人がたくさんいたことでしょう。
ただ、海外のお客さんの嗜好がわからなかったし、知るすべもなかったと思います。
きっと、売れている商品を真似して作ってしまう人もいただろうし
納期に終われ手を抜いてしまうこともあったと思う。
当時は大量の注文に対して、同じ物を安定して提供できる技術がなかったようです。

このデザインが生まれたのはそんな時代でした。
納富さんは産地のインフラやスキルに合うようにデザインしました。
図面と仕様を公開することで、その土地の共有財産にしたようです。

そうすることで、製造者を分散できる上に、職人も腰を据えて仕事が出来るようになる。
お客さんからの注文に答えられるようになり、国としての品格が保てるようになるだろう。
そう考えたのではないかと、勝手に想像しています。

こうして振り返って見ると、商品が生まれる背景にはちゃんと理由があって
時代が大きく影響していることがよくわかりました。
これを手にするまでは、納富介次郎すら知らなかったんですけどね。

当り前の中に不便を見つけることは意外に難しい

今年は東京にもたくさん雪が降りました。

この時期は富山にも雪がたくさん降ります。
電車が遅れることもしばしばあります。
天候のことなので仕方がありません。
都市部の生活よりも、思ったように進まないことのほうが多い気がします。

しかし、雪が降るからという理由で、時間は止まったりはしません。
雪が少ない都市と、変わらないリズムで日常が進んでいきます。
ここでない街で暮らしたことがなければ、不便とは気がつかないかもしれません。


当り前の中に不便を見つけることは意外に難しい。
ものを作る時に最初にすることは、まずそれを発見することかも知れない。
なかなか発車しない電車の中で、駅のホームに積もる雪を眺めながら、
そんなことをぼんやりと考えていました。

「暮らすひと暮らすところ」は、形を持たないお店を開けています。
この一年、丁寧に楽しく仕事していきます。

雲仙観光ホテルと働く人

曲線ばかりで構成された細い山道を30分かけて登る。
不安になった頃に、道がひらけて雲仙の温泉街にたどり着いた。


ここは前から泊まってみたかった「雲仙観光ホテル」です。
約80年前に外国賓客を招くリゾートホテルとして長崎県により計画され、
竹中工務店により建設されたそうです。
戦争の影響によって、営業を休止していた時期もあるそうですが、
現在は美しく修復されていました。

ホテルには、ある程度の形式やパターンがあるとはいえ、
対応の素晴らしさに関心しっぱなしでした。
限定されたコミュニティーの中でモチベーションを保ちながら働くのは、
とても大変なことではないかと思います。
職人時代の思いがよみがえり、何気なく妻に質問していました。
「こんな人里離れた場所で、どうしてモチベーションが保てるのだろうか?」


僕たちは到着してからの数時間で、何回も「ありがとう」を言っていました。
意識せずにありがとうと言えることが、なんと気持ちが良いことかを教えてもらったように思います。
人が働くことの動機は、実はとてもシンプルなのかもしれません。

できて当たり前の時代に、ありがとうと言いたい仕事がありました。
雲仙観光ホテルは、人をもてなすために建てられ、今もその役割を果たし続けています。

市場は良い商品を作る場所

「もう当分いいや、っていつも思うんですけど、しばらくするとまたやりたくなる変な中毒性が…」
これは、前に展示会についていただいた、ある人からのメッセージです。
立て続けの展示会で、その言葉を実感しました。


作り手から買い手へ直接販売する市場(いちば)のような展示会「場と間」「デザインタイド2012」。
2週間の東京滞在でした。
そして大阪に戻り、graf studioでのブローチの接客と続きました。
本当に人との出会いが多い秋でした。

売るという立場からでしか知ることができなかった良い所やそうでない所を
訪れる様々な方から教えていただけたように思います。
直接の評価や反応をうかがい知ることがとても心地よく
新しい引き出しが増えたように感じました。

「暮らすひと暮らすところ」は、作れる人と使う人がつながって良い商品を作る事を目指しています。
よく考えてみると「市場」とは、もともとそういう場所のことを言うのかもしれないな。

鉢を替えること

まるで鉢の大きさに合わせて大きくなっているように思います。


数年前から育てている植物の鉢を替えました。
苗の状態から程々に大事に育てた植物の成長した姿を改めて見ると
頼もしささえ感じてしまいます。

10年以上も前のことですが、あるデザイナーさんを訪れた時のこと。
そこには天井を覆い尽くすほど、大きく育った鉢植えがありました。
それは30年前に引越しの記念として買った小さな鉢植えだったと、
その時の会話をちょっと思い出しました。
当時の自分はただただ素敵な空気を感じるのみだったように思います。

鉢を大きくしたことで、もっと大きくなってほしい。
鉢を大きなものに少しづつ替えていくことは
目標をすこしづつ大きくしていくことに似ている気がしました。
今の自分はそんなことを感じ、すこしだけ元気をもらいました。

自分だけの良いを共有したい

 海や川に行くと、つい下ばかり見て水辺を歩いています。

一般的には何の価値もない「良い石」を探しているのです。
その時に目についたものを拾い上げるのですが、何を基準に拾い上げるのか自分でもよくわかりません。
形・色・模様・大きさなど、自分なりにしっくりくる石があります。


いま、その自分だけの価値を人と共有できるような「one to one」という商品を作っています。
「one to one」とは「1:1」の事。
「私とあなた」または「同一のもの」という意味合いです。

これは、仏像や仏具の着色を行なっている伝統工芸士の折井宏司さんと共同で制作しています。
石のかたちをモチーフにしたブローチを、金属の腐食性を利用した着色技法により様々な色に変化させています。
箱の中には、そのブローチと同じ形の石が一緒に収められています。


9月5日〜7日に東京タブロイドでの展示会「EXTRA PREVIEW #5」に出展します。
お近くにお越しの方は、ぜひお立ち寄りください。

ずっと使い続ける

永久保証やロングライフ。
ここ最近よく耳にする言葉です。

これを買ったら安心ですよ。
売る人が言うのは当然ですし、作れなくなることを前提とはしていません。
だから、買う人はずっと使いたいか判断します。

最近、かなり近い形の「永久保証」の姿を見ました。

富山県高岡市は数百年も前から仏具を生産している町。
お寺用、家庭用などを含め、日本の90%をここで作っているのだそうです。
先日伺った職人さんの工場で、古くて大きな仏具が並べられていました。
修復と表現されるような文化財とかではなく、日常にお寺で使われていた道具。
昨年の大地震の時に被災したものだそうです。


当然、それを作った職人さんの時代からは、世代が変わっています。
しかし、技術が伝えられていることで、修理できる環境が整っていたのです。
ずっと使い続けられること。
わざわざ「ブランド」を掲げなくても、ちゃんと支えられているものがありました。


一度も使われなかった物へ

先週、たくさんの物を処分しました。

長年一人で暮らしていたおばあさんが、母と一緒に暮らすこととなり、
40年過ごした家の片付けをした時のことです。
押入れに隙間なくしまわれていたものは、記念品の数々。
過剰な装飾の食器や花器や灰皿、いまの生活にはそぐわない物ばかりが出てきます。
けして悪い物でありませんし、まったく価値のないものだとも思えませんが、
いま、どのように使っていいかわからないものばかり。
一度も使われることのなかったそれらを一つ一つ確認し、処分しました。

送った方の思いや、作った職人さんの思いを想像すると寂しい気持ちです。
必要としている人の声を、作り手に届けること。
商品作りに関わる一人として、大切にしていきたいです。


僕はこの大黒様を譲り受けました。
出雲大社で購入したもののようです。

この笑顔がなんとも素敵です。


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